人狼城の恐怖 第一部ドイツ編 二階堂黎人

 なにこれ〜!面白いじゃん!!

 名作との呼び声高い人狼城。いずれ読まねば、と思ってはいたものの、
この厚さ、全四巻、舞台が外国(てことは登場人物名が覚えづらいカタカ
ナ系)、図面が一杯。もう何年も二の足どころか三の足、四の足、五の足
位踏んでおりました。先日出先でフラリと入ったブックオフにて100円で
4冊コンディションの良いものが手に入ったのを機に思いきってトライ!

 驚きの読み易さの中息つく間もなく展開する連続殺人。細かく章も別れ
ていて、少しの空き時間でも読み進められる親切設計。登場人物も大変分
かりやすい描き分け。絶対続きを読まずにおれない思わせぶりで不穏なラ
スト。

 考えてみれば過去に二階堂さんで挫折したことないもんな。この人は読
み易くて面白いのだ。そしてエンタメ系の分厚い作品で名作と呼ばれてい
るものは大抵きちんと読者を最後まで引っ張るための配慮が施されている
のでした。(文学系はそうじゃないのもある)

 これゲーム化して欲しい。3Dダンジョンの人狼城を歩きたいぞ。ヘタレ
ゲーマの私はなんてことない通路で雑魚キャラにやられて先へ進めなかっ
たりしそうだけど...。

 星4個。(一冊ごとに星をつけて最後に全部まとめて評価した星を付け
ようと思います。)




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