まごころを、君に THANATOS 汀こるもの

 ♪まご~ころ~を君に~、さ~さげ~よ~お~~。とマイナな歌の引用
から始まりましたが、「まごころを君に」というのはかの名作アルジャー
ノンに花束を、の1968年映画化公開当時の邦題なんです。今「まごころ
を君に」でぐぐったらエヴァンゲリオンばっかり上位に出て来て軽~く憤
慨...。

 ううむ、困った。

 魚蘊蓄が長いよ。グッピーの遺伝の話は少々退屈だったものの、魚の飼
い方や水槽設備のあたりはそれなりに「なるほどねえ」なんて思いながら
読んだのだが、蘊蓄部分が長過ぎて、読んでるうちにそもそも今どういう
状況で、誰と誰がいる場面でなんで美樹が講釈を始めたのだかわかんなく
なっちゃうのだ。「で、事件って何だっけ?」な状況。読み戻ろうかな~
いや、それは面倒だな~、とそのまま進んだらなんだかよく解らないまま
読了しちゃった...。

 問題の文章。無駄な言葉は随分減り、細かい所は一作目より若干良くは
なっているけれど、二作目から気になりだした点が一つ。これって高槻視
点なんですよね?読んでるとだんだん三人称くさくなってきて、三人称で
書かれているかの如く錯覚してると突如高槻視点の主観が登場するのでも
のすごく違和感があるのだ。ゲッ、なんでここで個人主観??あ、そもそ
も高槻視点なんでしたっけ?という事態に何回か陥りました。

 あと、この双子は格好良い萌え設定なんですよね??何故か全然格好良
さが伝わって来ないのですが...。

 星2.7個。