殺意の軽井沢・冬 皆川博子

 今日ご紹介する作品はマイナだぞ~!ヤフーブログ内で検索しても2件
しか引っかからない。そのうち一件は案の定beckさんの古本購入記だし。

 ライバル関係にある二人の小説家が出て来た時点でテーマは盗作と早合
点した私は折原一の読み過ぎか。ドイツ系大作とか数々の幻想文学をもの
した人が書いたとは思えない、火サス系サスペンスでした。古くさ~~。

 予想だにしなかった動機にひたすら「ほぇ~~~」っと、感心とも納得
とも違う、なんというか、受諾、許諾、容認、うまく言えないけど、受け
入れました。了解!って感じ。でも、さすが皆川さん。火サスチックな中
にも自分を見失って惑う主人公にその後の目眩系作品の片鱗がチラリと見
えるのです。

 犯人は想定の範囲内だったけれど探偵役が意外でした。犯人追いつめる
のアンタか~い!

 星2.5個。