黒い森 折原一 【しら菊の猫でもわかるミステリ用語解説付き】

 あれま~、良く確かめないで借りて来たら樹海モノだった~。折原さん
の樹海ネタはもうおなかいっぱいでごわす。と思ったら、新たなる樹海モ
ノではなく樹海三部作のラスト的な位置付けの作品なのかな?双子の娘が
とか小説家で奥さんが画家で、とか読み覚えの有る設定が登場人物により
語られます。

 前からと後ろからどちらからも読めてまん中に袋とじの解決編というこ
だわりの趣向も一度目(倒錯の帰結)は驚いたけど二度目だしなあ。して
また解決編が今回も小粒というか、想定の範囲内だったためなんとも微妙
な一冊でございました。

 星2個。

 今ざっと自分の過去の折原感想を読み返したら、結構星が少ない。2個
とか何度もつけてます。この作家さんを好きなんだかそうでもないんだか
よくわからなくなって来ました。好きだと思って借りてたんですけど...。

しら菊の火サス的用語解説
・樹海
 入り込むと迷い、コンパスも狂うので方向もわからなくなるという自殺
の名所。火サス的サスペンスドラマにはよく出て来る様な印象だがミステ
リ小説では折原一位しか使わないのでは...。

 しら菊の知人が車で樹海の脇を通ったら船越英一郎がロケをやっていた
と言っていたが、あまりにもベタすぎてウソくさい。