儚い羊たちの祝宴 米澤穂信

 ブラボーブラボーブラーーーボーーー!!!

 面白かったよ〜!大満足!

 巷ではすっかりスイーツシリーズの新作に話題も移っておりますが、図
書館派の常、今更本書が回って来ました。話題に乗り遅れた感強いなあ。

 古典部シリーズやスイーツシリーズの軽さも好きだけれど「ボトルネッ
ク」の暗い部分ややるせなさで穂信ファンになった私には物足りない気も
するのです。本書は万歳三唱の大当たりでした。怪しくて暗くてユーモア
もある、大好きな路線。

 ヒヤっとしたり「うまく落としたな」とニヤリと笑えたり、それぞれの
物語を単独で読んでも面白いけれど、こうして一冊にまとめてみたときの
流れも良いです。一作目で結構ガツンときたけど、あくまで序章。次から
次へと一筋縄ではいかない物語が繰り出されていちいち感嘆してしまう。
「山荘〜」ではああ来たのに「儚い〜」ではこう来るなんてなんとも気が
効いていて面白いじゃないか〜!この路線も書き続けて欲しいな〜。

 大げさな帯の文句に皆様色々思う所あったようですが、私は図書館で借
りたので帯はありませんでした。^^

 星4.2個。