毒草師 白蛇の洗礼 高田祟史

 なんじゃコラアアアアッ!笑

 相変わらずイッちゃってます。毒草師第二弾。それってアリか!古今東
西の毒物ミステリは「そうではない」ことを前提に読者に推理を組み立て
させるのが常識なのでは、と思いますが、あえてそのタブーに挑んだこの
大オチ!

 この前提自体が有り得るか有り得ないか、と言われれば有り得ないだろ
うし、西田が都合良く偶然現場に行き遭ったり、正直こじつけじゃね?と
思う部分もある。けれど、とっても楽しんだのでそういうことに突っ込む
のが野暮な気がしてしまった。もともと高田ミステリが好きだったのに
(ノベルス新刊で買ってた時代もあったのだよ。)タタルの蘊蓄に脱落し
て読めなくなってしまった自分にとっては「読み易い高田ミステリ」とい
うだけで嬉しくなって点も甘くなる存在なのです。

 星3.6個。