B/W ブラックオアホワイト 完全犯罪研究会 清涼院流水

 好きなのか、そうでもないのか、いまいちよくわからないけど妙にいつ
も気になる作家、清涼院流水氏。読んだけどいまいちピンと来ず、感想を
書いていない作品もあるのですが...。

 人間消失事件の中心にいる疑惑の少年。彼の周囲では数回に渡って計
221人の人間が消失している...。

 「清涼院流水が、『羊たちの沈黙』に挑む!」というふれこみの本書。頭
の中には映画の映像が浮かんでいましたが、読み始めたら人間消失!いき
なり流水節炸裂!ジョディ・フォスターアンソニー・ホプキンスもどこ
かへふっ飛び、脳内は流水一色に染まりました。ああ、思い出した。この
ノリ、なんだか強烈に流水だ〜!

 ミステリとしての出来がどう、とかトリックが、とかそういうことでは
なく「流水」を久々に堪能しました。結構面白かった。薄くてすぐ読める
のもヨシ。雑な感想だな...。

 星3.4個。