【ミステリ】しら菊アワード2009 中短編部門

　さて、今年も年間ベストの時期がやって参りました。

　良かったと思うものを抜き出していったら軽く20を超えてしまいました。
ブログやら読書メーターやらで趣味の合う人が面白いと言っているものを
中心に読んでゆくため、そこそこ当たりのものばかり読んでいるのですね。

　なんとか絞り込み、いくつか落選させて、中短編ベスト5と長編ベスト
10になりました。本日は中短編。中短編の定義は一冊に複数の話が入っ
ていること。短くてもそれだけで薄い一冊だったら長編と定義します。
ちなみに今年出た新刊、ではなく「しら菊が今年読んだ」ランキングで
すよー。念のため。

　一位　骨笛　　皆川博子
　二位　儚い羊たちの祝宴　　米澤穂信
　三位　夜想曲集　　カズオ・イシグロ
　四位　夜市　　恒川光太郎
　五位　タルト・タタンの夢　　近藤史恵

　次点　花の下にて春死なむ　北森鴻
　　　　密室（ひめむろ）の如き籠るもの　三津田信三
　
　あー、また皆川さんが一位になっちゃった。もう皆川さんは別枠にしな
いと駄目かな、という気がしています。毎年皆川さんが一位じゃ面白くな
いもんね。レベルが違い過ぎて、例えば皆川さんと二位の穂信を比べるこ
とはベートーベンとエグザイルを同列で比べてるみたいな、そんな違和感
があります。皆川さん神！神です。どんだけー！と思った人は上の順位の
「皆川博子」のところをクリック！今までしら菊が書いた皆川感想文が全
部出て来ますよ。

　二〜四位は迷いました。この三つを同点二位にしようかとも思った。作
品の出来から言ったらイシグロが上位かもしらんが、作品だけでなく今旬
の作家さん、今応援したい作家さん、という点数を加味。恒川君は「秋の
牢獄」と「草祭」も夜市に劣らない良い出来だったという点も加算。

　五位はこれと香菜里屋シリーズのどれかを入れるかで迷いました。タル
ト・タタンと香菜里屋を比べた時にタルト〜の方がミステリ的謎解きが印
象に残ったので。美味しい小説ベストテンでもやったら断然香菜里屋が一
位ですね。ヒメムロは一話目の口あんぐり系トリックが得票。笑

　長編部門に続く。

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