平台がおまちかね 大崎梢

 初読の大崎さんです。『配達あかずきん』のコミカライズだけ読んだこ
とがあるという中途半端な状態だったのです。^^;;

 ふだん殺伐としたものばっかり読んでいるのでほのぼのなごむ日常の謎
が良かったです。主人公が地味なのが若干難か。他社の営業さんの方が印
象的なのはどうか。さすがに最後の謎は力作すぎて「こんなんわかるか〜
い!」と思う系だけど楽しめました。書店員シリーズの方も読んでみよっ
と。

 書店員の話は『暴れん坊本屋さん』で色々実情を知りましたが、本書は
出版社の営業さんのお話。漠然と「本屋さんに本屋さんじゃないけどスー
ツ来た関係者っぽい人いるよなー」程度のイメージしかなく、面白い職業
にスポットを当てたなあと思いました。なるほどなー。こういう仕事なん
だ。本読みさんは基本的に本の周辺に興味があると仮定すれば書店ミステ
リや出版社ミステリは他の職業ミステリに比べて需要があるのかも。


 星3.7個。