屍の命題 門前典之

 なっかなか事件が起こらなくて危うく挫折しかかりましたが後半はどん
どん進みます。


 キタキタ!キタコレ!

 当たりじゃないすか?挫折しなくて良かった!

 こういう展開は考えんでもなかった。でも、どうしてもそれだと最後に
辻褄が合わなくならね?と思ったのに合っちゃうんだなあ。良く出来てる。
メイントリックが良いし、一番目と二番目の殺人の真相やカブトムシの正
体はかなり馬鹿馬鹿しくて笑っちゃいました。好みの路線。

 最後のサプライズと倉阪さん系の文字トリックの仕込み、必要だったか
なあ。なくても充分いけたと思う。あの文字トリックを入れるために読み
づらくなったマイナスをプラスに転換する程の効果は上げていないと思い
ました。サプライズも後付け感が強い。あとね、わたしよく解りませんで
した。傍点までついて強調されていたあのくだりが。なぜに強調なのか。
毎度のことですが雑な読み方を反省。

 以下数時間後追記

 星つけるの忘れてました。(暑さボケ?)星3.8個ー。
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