覆面作家愛の歌 北村薫

 暑いせいか頭の中身のレベルのせいか。電話のトリックは何度も何度も
読んでようやく理解。覆面作家シリーズです。

 覆面作家先生に他社からの依頼が来るということで、先生の世界が広が
り始める本書。「覆面作家のお茶の会」はタイムリーというか、なるほど
そういう動機でこういう事件を起こすのもあながちフィクションの中だけ
のことでもないかもよ、と考えさせられます。

 前作はキャラ立ちしすぎてトリックが印象に残らなかったのですが、作
者もそう感じたのか、今作は事件や動機、トリックともに前作よりも力が
入っていると思いました。このシリーズもあと1作か。次は円紫さんシリー
ズ行くかいね。


 星3.7個。




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