リスの窒息 石持浅海

 嫌なタイトルだなあ。外でむき出しで読んでいたら誤解されそうだけど
これはあくまでたとえですので、リスも出て来ないし人や動物が窒息する
わけでは有りません。念のため。では、早速感想を。




 い・し・も・ち・ぶ・し・ぜ・ん・か・い!!!


 うひゃーーー。ザ・石持作品。警察が介入して警察小説になることがそ
の小説の主旨と反する場合、警察がすぐには来られない絶海の孤島や嵐の
雪深い山荘(崖崩れで道路封鎖済み)を舞台にするのが定番なわけですが
石もっつぁんは「ちゃらららっちゃらー!通報シナーイ!」という飛び道
具を使うんだ。ドラえもんありがとう!こんな素晴らしい道具、犯人は大
喜びだね!通報シナーイ...。(声は大山のぶ代で。)


 そして問題人物鴨志田ちゃん。いっくらえらい人の息子だからってこん
なアブナイ人が会社の上層部にいたら会社つぶれるがな。鴨志田ちゃんの
言動で私は東京から名古屋くらいまで退きました。びゅーん。


 中学生がここまでのことをとっさに計画出来るのかなんてのは些細な事。
どーでもいいです。新聞記者というエリートな大人達が協議の結果こうい
う結論を出すことに比べたら彼女がこの計画をここまで遂行したことなん
て「ちゃらららっちゃらー!あり得るデキゴトー!」なのだ。←道具...?


 色々言いましたが、普通に退かない作品を書かれても物足りないことも
確か。もうこれはお約束。私も石持作品にそれを求めて読んでいるので、
これでいいのだ。石持サイドもこういう流れを狙ってる?たぶん。ね。


 星3個。


参考資料



イメージ 1
通報シナーイ
この竹刀ではたかれた人はどんな凶悪犯罪を目にしても通報する気が失せる。


イメージ 2
あり得るデキゴトー
この琴を奏でればどんなに荒唐無稽な出来事でも自然に感じる様になる。

※画像はwikipediaから借りてキマシター。




↓これかわいいー!