武家屋敷の殺人 小島正樹

 何故か全然ノーマークだった小島さん。読み始めて「面白いじゃん!」
とアマゾンのレビューを見てみたらかなり評判が良かった。知らなかった
の私だけか。

 謎解きが細かくて中盤が冗長なので疲れました。もう少しテンポ良く読
ませた方が終盤の驚きも大きいのでは。

 探偵役は二人要らない、とずっと思いながら読んで来て、終盤これがや
りたくて二人だったのか、と解るのだけれど、だったらもうすこし解りや
すく書き分けてはくれまいか。どんな人なんだかいまいち掴めず、うすら
ぼんやりしてる二人がちょろちょろ中途半端に登場するのはストレス。そ
してこの弁護士の言葉遣いは何?チャラ男なの?でもチャラ男だという描
写も特にないしな。それともどこかの方言?こんな言葉でクライアントと
話す弁護士はあり得ないと思うのですが。いや、そうじゃないな。こんな
言葉でクライアントと話す社会人はあり得ないというレベル。わし~っす
よ、ってあんたはいなかっぺ大将か!

 驚いたし面白かったし楽しんだはずなのですが何故か感想を書こうとし
たら色々文句が出て来ました。たまにあるのよ、そういう作品。総体的に
はお勧めなんですけどね。この感想からは伝わらないと思いますが面白い
のよ。ホントに。他の作品も読んでみようと思います!

 星3.8個。