流星の絆 東野圭吾

 ハヤシライス喰いてぇ~~~~~~!!!

 ようやく地元図書館の開架に並んだベストセラー。ドラマを観ていなかった私
は弟の方をニノのイメージで読んでいたのですが途中でぐぐって勘違いに気付き
ました。ニノは兄の方だったのか!

 東野さんの良い所全開!という満足の一冊。皆間違っても「ダイイング・アイ」
とか読んじゃ駄目よ、悪いこたぁ言わないからこっちにしておきなさい。兄弟愛
と親の敵打ちという熱いモチーフに詐欺というスパイスがクールにピリリと効い
てる。意外な真相にもびっくり。東野作品が初めての人でもしっかり楽しめるし、
既存のファンならちょっと嬉しくなっちゃう小ネタも堪能。ラストのベタさが狙
いでしょうが、私は後味が悪かったり救いがない落としの方が好き...。

 犯人が明かされた瞬間強烈な既読感がありました。すごく似た様な真相のもの
を割と最近読んだ気がするんだけど、何だっけ?気のせいかな?

 で、この作品を読んで一番の重要な感想。大事だからもう一度言っておきます
ね。ハヤシライス喰いてぇ~~~~~!!!!ていうか小説の食べ物シーンが好
きな私にとってこの作品は「流星の絆」ではなく「ハヤシライスの絆」と言った
方がしっくりくるわい。

 星3.9個。