探偵ザンティピーの休暇 小路幸也

うわははは。なんだ、これ。

マンハッタンで探偵事務所を営むザンティピーは寅さんで日本語を覚えた親日家。
日本人と結婚して温泉旅館の女将になった妹に会うため来日し、妹が発見した人
骨の謎に挑む。

冒頭でうわははは、ってなっちゃったのはね、これ、別に日本人探偵が普通に謎
解きしても良いじゃん!ていう。そこをわざわざ下町言葉で喋る毛唐の探偵をは
るばるマンハッタンから連れて来た大げささが好きだ。あり得ない絵空事だしリ
アリティなんてこれっぽっちもない設定なんだけど、そこが良いの。半径数キロ
で片がつく様な自分の身近でもリアルに起こりそうな小説読んだってつまらない
もん。私はこういう作り物っぽい小説やキャラクタが好きだ。フィクションなん
だからね、遊ばなきゃ。

ザンティピーには是非また会いたい。シリーズ化されるかな?

星3.6個。

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