マドンナ・ヴェルデ 海堂尊

なんか見たことあるシチュエーションだなあ。あれ、またやっちゃったか、これ
既読だったっけ?それともデジャヴ?いーえ、海堂センセお得意の同じネタで二
冊書く戦法ですたっ! ε=ε=ε=ミ( ノ_ _)ノ=3 ズコ-!!

ジーン・ワルツ代理母モノで、代理母に依頼する卵子提供側から描いた物語で
したが、本書は全く同じ物語を代理母、子宮を貸し出した側から書いた物語。

二冊も読みたい程自分には興味あるネタじゃないんだけどなー、と思いつつ最後
まで読まされてしまいました。年配の女性が主人公なので丁寧に毎日を暮らして
いる人の食事の描写、娘婿との往復書簡、それらがジーン・ワルツの理恵を取り
巻く色々忙しいバタバタした物語よりしっとりと淡々と読める。ジーン・ワルツ
を読了した時は私の中では「ふーん」で終わりでそこから色々考えたりせず通り
過ぎてしまったのですが、うん、ここまで読んだら海堂さんがこのテーマを書こ
うと思ったのはこういうことかと思う部分があったし、読んだ後も色々考えまし
た。ジーン・ワルツだけでは不完全ですね。何事も片側から見ているだけでは駄
目だなあ。

ウィキペディアで調べたらジェネラルとナイチンゲールはもともと一冊上下巻
で出したかったのに出版社の意向で二作に分かれたとありました。そうか、本書
ジーン・ワルツと纏めて一冊の物語だったのかも。

星3.7個。

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