ヴォイド・シェイパ 森博嗣

森博嗣久しぶりだなー。そういえばGシリーズとXシリーズどうなった?早く続
きが出ないと既刊の内容を忘れちゃう。

武士もの、時代小説というふれこみを見てから挑みましたが、あまり時代小説と
いう印象は受けませんでした。国も年代も明言されておらず、もしかしたら女王
とか四季・冬等の森作品の更に先の未来かも?なんて思ったり。

久々の森博嗣はやっぱり美しい。クールな言葉の選び方と無駄を削ぎ落とした文
体にシビれた。ミステリではなくて、なんというか、解り易い哲学書の様な、し
みじみじっくり読んで心のどこかにしっとり残る物語。全てを語らず思いを行間
に込める、過去の作品でも森博嗣はそれをやろうとしていたと感じる部分はあっ
たけれど、さじ加減を微妙に誤って読者がピンと来ない地点に着地してしまった
りしていた。本書はそれがとても上手くいった、森博嗣はこういうことがやりた
かったのだ、と感じました。

星4.1個。

http://ec2.images-amazon.com/images/I/31jCdmbzekL._SL500_AA300_.jpg





Amazonで見る






http://www.geocities.jp/kikyosyobo/twittersmall.jpg

ツイッター


http://www.geocities.jp/kikyosyobo/matersmall.jpg

読書メーター