ガリレオの苦悩 東野圭吾

もちろん『容疑者xの献身』も『聖女の救済』もとても面白いと前置きをした上
であえて申し上げますが...。

ガリレオは短編だね!

警察から謎が持ち込まれて、湯川が科学的根拠に基づいて解決する。この設定が
じっくり人の内面を描いて読ませる長編よりも事件、謎解き、事件、謎解き、と
テンポ良く進む短編集に合っているのだ。読みたいのは犯人の過去や人間関係で
はなくあくまでも鮮やかな湯川の謎解きなんだもん。一冊で一つの謎解きな長編
よりもいくつもの謎解きが楽しめる短編集の方が良いのは道理だね。

以前草薙と内海どっちかで良いと感想を書いたのですが、今回草薙随分印象が薄
い。もっぱら内海とガリレオの二人三脚。草薙ファンには申し訳ないが彼が整理
されてもやはり不都合なし^^;

女性キャラがイクナイことで有名なひがぴょん。内海は格別魅力があるとも思え
ないけれど腹の立つ部分もないので謎をガリレオに持ち込む道具としてそこにい
ても邪魔ではないのですが「操作る」の奈美恵にはしらけました。愚痴ひとつこ
ぼさず老父の介護をし、父を傷つけたくないというだけの理由で義兄からあんな
ことをされても黙して語らず。ソンナオンナイネーヨ^^;

星3.8個。

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