大絵画展 望月諒子

面白かった。^^美術業界を舞台に繰り広げられるコンゲーム

ゴッホの絵画を巡って億単位のお金が飛び交う。当時は日本の企業が何億円で
ゴッホ買いましたと言われてもふーん、ってだけでそれ以上何とも思わなかった
けれどバブルって変な時代だったな。今振り返ってみれば豊かだったのかもしれ
ないけれどどこか歪んでいて寒々しい。

仕掛ける側と駒として使われる側、その仕組みと人間関係が入り組んでいて一筋
縄ではどこまでが仕掛人なのかなかなか見抜けない。終わってみればなんだかあ
ちらもこちらもそれなりに収まっちゃっているのが面白い。名画は私企業や個人
資産家の倉庫で眠らせるのではなく文化財として公開して共有して欲しいという
思い、そんなところも上手く盛り込んであって楽しめました。

あちら側からもこちら側からも描く必要があるというのも解るのですが、ミステ
リ小説としては誰か一人に照準を当てて主役に据えた方が収まりが良かったかな
と思います。

星3.7個。

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51v7G8PuRCL._SL160_.jpg



Amazonでみる







http://www.geocities.jp/kikyosyobo/twittersmall.jpg
←フォロー歓迎♪ツイッター



http://www.geocities.jp/kikyosyobo/matersmall.jpg
←お気に入り歓迎♪読書メーター





←クリック歓迎♪ブログ村