ブレイズメス1990 海堂尊

エキセントリックなある程度地位のある人が出て来て格下の主人公が振り回され
て、でも最終的にはその人に傾倒していく、っていう海堂尊の基本パターンを踏
襲しています。

パターンが同じであれば善し悪しはそのエキセントリックな人に魅力があるやな
しやにかかって来ますが、本書の天城は私にはとても受け入れ易かった。主張は
もっともだし、目標を叶えるための手段は過激で敵を生むけれど、このくらいや
らなきゃ実現の難しいプランであることはきちんと描かれているし、何より口紅
塗ったりしないしね...。

天城が世良をジュノって呼ぶのが若干気持ち悪かった。石持作品でも以前引っか
かったのですが、良い大人が仕事仲間をあだ名で呼ぶかなっていう。山崎さんが
やまちゃんとか渡辺君がなべちゃんとかそういう知らない人が聞いてもわかるあ
だ名じゃなくて、第三者が聞いたら誰だか識別出来ない内輪のあだ名を仕事場で
は使わないよなー、って思う。まあ、変わり者の天城先生ですから、ってことな
のか。

星3.7個。


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