伏 贋作・里見八犬伝 桜庭一樹

何を読んでも集中出来ず挫折続きだった一月。何か薄くて読み易そうなものを、
と物色していたのに何故か目に留まったぶ厚い本書。厚いし里見八犬伝自体良く
知らないしなー、と迷いましたがピンと来た時が読み時!とトライしました。

面白かった!

やっぱり桜庭さんは面白い!そして桜庭さんの描く少女はかわいい。猟に明け暮
れる少女浜路もひげ面の道節兄ちゃんも生き生きとしていて目が離せないし伏の
面々も妖しくてドキドキ。

伏と浜路の追いかけっこの疾走感、犬の息づかいや森の草いきれや朝露が感じら
れる筆致。作中作として語られる『贋作・里見八犬伝』の伏姫もこれまた魅力的
で、その人生は切なく、一気にぐいぐい最後まで読めました。残念なのは私が里
八犬伝を全く知らず、どこまでが原典の設定でどのあたりが桜庭さんの創作な
のかが解らないということ...。

星4個。


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里見八犬伝と聞いて私が最初に思い浮かべたのは薬師丸ひろ子でした。
お若い方は知らないよね。こういうところで歳がバレる..。