粘膜戦士 飴村行

お待ちかねの粘膜シリーズ第四弾。

天才飴村との出会いは『粘膜蜥蜴』でした。蜥蜴にはミステリ的な落としがあっ
たのでそこに大変満足したのです。が、結局トリックや謎があろうとなかろうと
自分は粘膜世界のファンであって、ナムールで、ただそこに爬虫人がいてルミン
シルタが出て来てとんでもない拷問シーンがあればミステリ仕立てでなくても充
分楽しめるんだな、と再確認。

粘膜初の短編集。まあなんとも第一話目から勿体ぶらずにイッちゃってること!
地下牢の少女という嘆美なモチーフを登場させながらも結局エログロな『石榴』
も素晴らしいし、四編読んで来て最後に出会うととても地味な気がするけれど粘
膜世界をより深く知るために重要な『凱旋』も良かったのですが、『肉弾』の哀
しさが一番残りました。哀しさの中の笑いがこれまた泣ける。粘膜最高、ルミル
ミ様最高!

粘膜シリーズの愛しさは私の中で京極堂と同じ位のレベルまで行っちゃいました。
この先仮に駄作粘膜が出たとしても、その欠点も愛せるんじゃないかという気す
らする。今後も楽しみ。フレフレ飴やん!

星4.5個。

そして二年前に星4.2個をつけた『粘膜蜥蜴』は四作目まで読んだトータル評価も
ふまえて現在星5個にアップしています。


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