プラチナデータ 東野圭吾

ひがぴょんのノンシリーズからもう一冊。

DNAとかコンピューターのこととか難しいことをこれだけ噛み砕いて解り易く書
いてくれる。東野人気の秘密だと思いました。主人公が関わっている専門分野の
説明部分でも読む速度を落とさせない。ぐいぐい読める。エンタメ小説で難しい
ことを難しく書いちゃ駄目なんです。絶対に読者を挫折させないで結末まで引っ
張って行くぞと、そのためにはどうすれば良いか、ちゃんと考えられている。

プラチナデータとは、モーグルとは何なのか、勘の良い方なら丁寧に読んでいれ
ば見抜けるでしょう。そりゃあこういうシステムを作ったらこういうものが必要
と発想する人いるよねえ、という至極もっともな着眼点です。

意外だけれどミステリとしては定石な手法かもしれないNF13の正体、神楽とリュ
ウの関係はどうなるのか、スズランの存在と行く末は。プラチナデータモーグ
ルが何なのか見抜けてしまっても他に気になるネタが満載。この惜しみなさ、
サービス精神も東野人気の秘密でありましょう。

星3.8個。

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