彼女の血が溶けてゆく 浦賀和宏

片付けられない&捨てられない人なので物を増やしたくなくて、かなり好きな作
家さんの新刊すら最近は図書館で済ませるのですが、本書は浦賀さんが新宿紀伊
国屋書店でサインしてきたとツイートしていたので思わず翌日仕事帰りに買いに
走ってしまいました。ウラガーとしてのたしなみですわ。

購入し早速東横線で読み始めたら冒頭目黒川の桜のシーン。車窓からは今まさに
いい具合に開花してきた目黒川の桜。予想より早まった開花が奇跡のタイミング
でした。

さて、感想。面白かった!作品の内容ではなく読んだときの自分の気持ち、熱中
度合いとか面白さ的に、時の鳥籠を読んだときの印象に近いものを感じました。
なんと言いますか、八木メエメエや某作品の浦賀グロサイドを読んだ後の自分に
やさしい…。それらでしんどくなってしまった人でも読めるでしょう。

とはいえ!浦賀作品ですから。この後味。やっぱりこれくらいの毒というか、良
い意味での趣味の悪さというか、主人公の性格もこれね、何と言うか、単なる口
当たりの良いミステリじゃ満足出来ない人に必要な物はちゃんとある^^

星4個。

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