鸚鵡楼の惨劇 真梨幸子

わたしはこれ、フジコより面白かった!

真梨さんお得意の嫌な人達、最後にこれでもかと次々明かされる仕掛け、それらがフジコでは効果的な分量を超えて過剰に感じたのですが本書はそのへんが丁度良かった。もちろんミステリだしトリック、仕掛けありきでそのために物語が後付けで作られる、そのことを否定はしませんが、フジコは仕掛けの過剰さが小説の物語としての面白さを覆い隠して出しゃばっている様で勿体なく感じたのです。ここまでしなくても面白いよ?って思ったの。

十二社という舞台もディープな世界観を盛り上げるのにとても良かった。ネットで十二社の歴史とか写真とか見ながら読みました。タワーマンションという現代的なアイテムと鸚鵡楼の対比が効果的。

星3.9個。


↑以前より好きで時々見ているサイトに色々詳しく載ってました。

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