水没ピアノ 佐藤友哉

 自分より年下の作家さんの作品を読むのはなんか腰が引けてしま
います。年齢的な問題よりも世代の壁を感じてしまうのです。乙一
西尾維新など若手で実力のある作家が沢山出ていますので読まな
いのは勿体ない。でも、ちょっと腰が引けてしまう...。本屋で買う
のもなんか照れる...。

 そんな自分に喝を入れてくれた吾妻ひでお氏。氏の日記には私が
読んでいない最近の本が一杯出て来ました。負けてはおられん!自
分よりオッサンが読んでるんだから自分にも読めるはず!!とずっ
と気になっていた佐藤友哉にチャレンジ!

 面白かったーーー!ビックリしました!決して始めてのトリック
ではなかったのですが、見破れなかった!いや、うっすら予測はし
たけれども予測を超えた展開でした。良く出来てますよ。まさかそ
う落とすとは...!そうきたかーーー!やられた!他の作品も読みま
す!

 誰が犯人で誰が被害者で誰が探偵役で誰が狂言まわしなのか、混
沌としているのが非常に好みでした。

 星4つ。