2007年5月歌舞伎座團菊祭夜の部その二

　舞踊は松禄と三津五郎です。松禄は五郎が似合いますね。キリリ
としたちょっと色っぽい踊りっぷりが楽しめました。

　三津五郎はお面をつけかえると別人に..。一人で三役踊り分けで
す。おかめなんて本当に女の人が踊ってるとしか思えませんでした。
踊り分けの楽しさだけでなく三津五郎の踊りは雄弁で見ごたえがあ
ります。

　要は相撲取り軍と鳶軍が一触即発だ、さあ、喧嘩だ！というお話。
さらば青春の光のモッズとロッカーズみたいな。

　團十郎と海老蔵が肉襦袢で相撲取り。歌舞伎に出て来るお相撲さ
んの扮装って艶やかで美しい。海老蔵の綺麗さと大きさが際立って
いました。

　対する菊五郎の鳶一派。家政婦は見た！ならぬ鳶は聞いた！「重
要なことを立ち聞きする鳶」が世界一似合う團蔵がダントツで格好
良い。市蔵亀蔵の何気ない会話もいつもながら良いです。菊五郎劇
団の世話物には欠かせない三人です。

　クライマックスの喧嘩シーンでどちゃーっと出て来た大勢の鳶達。
わー！亀三郎、松也、と見つけた瞬間また立ち位置が動いてわかん
なくなる..。人気の若手が惜し気も無く出て来る立ち廻りは必見。
梯子をおさえて仲間を屋根に登らせる亀三郎格好よかったなあ。あ
のシーンブロマイドになるといいなあ。

　やっぱり團菊祭最高ですね〜。後半観にゆく昼の部も楽しみだな〜。