2010年10月のぬか床さん

 ぬか漬けって夏のものだと思っていました。冷や奴やスイカと並んで夏
休みの食卓に供されるイメージ。冬になったら白菜漬けにシフトしてぬか
床はお休みでしょ?っていう。

 ところが今年は9月末、ようやく暑さが和らいだ頃からぐんぐんぬか漬
けが美味しくなってきたのです。ぬか床はふっくら芳醇、きゅうりもカブ
も旨味たっぷり。さわやかな酸味で野菜の甘みが引き立つ極上漬け物の出
来上がり。これに比べれば真夏のぬか漬けはぐだっとダレた味だった。

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 毎度代わり映えのしない写真ですが毎回撮り下ろしています。

 おそらく、現代の東京の酷暑はぬか床には暑すぎるんですね。保管場所
も涼しい土間ではなく密閉されたむわーんと暑い台所。そうだよね。秋の
方が美味しいというのも納得です。それだときゅうりや茄子等夏野菜の旬
とズレちゃうんだけどなあ。時代、気候の変化には逆らえません。この冬
はぬか床を冬眠させようと思っているのであと少し、美味しいぬか漬けを
存分に味わいたいと思います。



↓味噌造りにもぬか床にも米びつにも。とにかく使い勝手が良くておすす
めの野田琺瑯