クドリャフカの順番 米澤穂信

　うん！面白い！やっぱり私はこの人肌に合うと思う。（インシテミルは
若干はずしたけども。）

　人狼城のあとはちょっとライトに穂信の学園ミステリでも、と手に取っ
たクドリャフカ。だーっ、まーたやっちゃったよ。これシリーズものか！
しかも第三弾。設定や登場人物の関係もわからぬまま読みはじめたけど大
きな混乱もなく、すぐに引込まれました。

　刷り過ぎてしまった文集を古典部の面々は学際中に売り切ることが出来
るのか。「怪盗十文字」の謎を解く事が出来るのか！サクサクっと小気味
良い展開が心地よし！小麦粉の利用法に大ウケ！他の人が書いたらイラっ
としてそうなトボケキャラの千反田ちゃんが笑って許せてしまうのは私の
穂信贔屓故か？はたまた描き方が巧いのか？

　謎は簡単、ライトめだけれど、何より学園祭の混沌としてガヤガヤした
空気が伝わって来るし、千反田と入須のやりとりはなかなかハッとさせら
れる言葉も多く、読みどころ満載でとても楽しめました。

　星3.9個。

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